今朝もいい天気で、子ども達はみんな園庭で遊んでおりました。ふと見ると年長さんが集まっています。そのうち女の子がやって来て「園長先生、くもが居る！見に来て！」。手を引かれて行くと、砂地をくもが這っています。「放っておけば何もしないよ」と言って一旦は離れたのですが、「大変！死んじゃった！」と再び呼び戻しに来ました。見るとたしかに動きません。「あー。取り返し付かないことをしちゃったね」。誰が、という問題ではなく「動けなくなってしまった」という現実に目を向けようと思いました。そして「じゃあ、埋めてあげるからシャベル持ってくるね」と用意して来た時です。急にくもが動き出しました。そう、「死んだふり」していたのです！　何とか捕まえ、木のある所へ降ろしてやりました。子ども達もぞろぞろ付いてきて、じっと見守っています。　くもは再び、葉の陰でじっとしていました。　こどもたちも息を殺して見ています。　何だか、とても真剣で意味深い時間が流れていたと思います。大人が「気持ち悪い！」と騒いでしまったら、きっと子ども達の興味は削がれてしまった事でしょう。自分の感情はありつつ、その上で冷静な対処をした担任に、プロを感じました。（身内ほめですみません）