じゅげむ考
2009/03/11
本日、最終回の「おやこお話会」が行われ、私も久しぶりに出演いたしました。演目は「じゅげむ」で、大変有名なお話であります。久しぶりの読み聞かせで、自分自身とっ散らかってしまった部分もありましたが、ふと思い返しました。「この話って、結局何だろう」と。思いついたのは「親のエゴに周りが振り回される」話ということ。子どもへの想いは貴いものですが、あの名前に付き合う周りはきっと、溜まったもんじゃないだろうというのです。オチだって結局、名前が短ければ薬を塗るとか医者に連れて行くかして、もっと早く解決したのではないか、とか思うのです。天の邪鬼にも。役所へ名前を届けるのだってきっと書ききれないだろうし、テストで名前を書くにもそれだけでビハインドになってしまう。うーむ、不利が沢山ある。 でも同時に、「振り回され」ている周りも嫌ではないんでしょう、きっと。親のエゴと思いつつ、付き合ってあげるという温かい関係が周囲との間にあるんでしょうね、前提として。「変な名前だけど、まぁ親が子の為を思って付けたんだから、いいか」という理解。その大らかな雰囲気は、時は下ってもどこかに保ち続けたいものです。 仏教では、親の愛も最後には執着であると説きます。独り立ちすべき人間を縛ることがあるものだと。だから、きっと何時かは解き放たなければならない物なのだろうと思います。そして親じしんが心のどこかに「これは私からのエゴなんだろうなぁ」という想いを持ち続けたいものです。
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