涅槃会の語り方
2009/02/17
今日は涅槃会。15日が正式なのですが(中国で想定されたそうです)、お遊戯会明けの今日となりました。3つある仏教行事のうちこの涅槃会は少し苦手といいますか、話しにくいものなのです。基本は「お釈迦様が亡くなった日」という訳ですから、どうしても暗い物になりがちです。そこに積極的な意味づけをしたい…と考えていたら、出来ました! お釈迦様は色々なことを教えてくださったけれど、お亡くなりになってしまうと直接教えていただくわけにいかない。つまり、「自分で判断しなさい」ということなのです。お釈迦様は不老不死の仙人ではなく、80歳のご老人であった訳ですから、「生きている者は当然、全員が死ぬのです」ということを示しつつ、残る者達への教えとして「自灯明=自らをともしびとする」ことをおっしゃったのですね。ああ!どこまで言っても人間的です仏教は。先生が、両親が、大人が見ていなくとも「自らをともしびとして」生きていける人間の、なんと素晴らしいことか。それは、多くの先達から、様々に教えをいただき、それが充分身になった(なる見込みである)からなのだろうと思います。ただのお別れではない。残った者の自立を促すための「お別れ」なのでした。 それがこの、お遊戯会後、学年の終わりにやって来るというのも、感慨深い気がします。
--------------------------------------------------------------------
明照幼稚園
住所:
東京都文京区小石川4-12-8
電話番号① :
03-3815-0166
電話番号② :
03-3811-1306
--------------------------------------------------------------------