読書へのアニマシオン に対して
2009/02/01
最近、絵本の読み聞かせを勧めるご意見が沢山あります。絵本って、本当に色々な可能性を秘めているものだと思います。「何故よいのか?」「何のためにするのか?」には色々な効用や目的があって、ある程度その目的を自覚している・いないで読み聞かせをする側の気持ちの持ちようや工夫が変わってきます。 例えば、親子の繋がりを密にするもの。小学校に入ってもこれは大好きです。私の経験でも、8歳から3歳の子ども達が一緒になって聞いています。物語や気持ちを揺さぶるような本がいいなぁ、と思っています。一方、読む力を伸ばしたいために行う「読み聞かせ」もあります。わざと一部を間違えて、それを指摘させたり、読んだ後クイズを出して遊んだりします。「アニマシオン」というのはこの「子どもの読む力を引き出すための工夫」の色々で、発達段階に合わせて75ものパターンがあるそうです。 やってみると、確かに面白いし、子どもがどれだけ理解しているのかも分かります。ゲーム感覚の面白さもあるようです。 でもきっと。ただ膝に乗って絵本を読み聞かせて貰う経験は、「読む力がついて」からもして良いことなのだろうと。大切なのは、どんな目的で「読み聞かせの工夫をするか」の自覚なのだろうと。間違え探しやクイズといったものは、ある程度の「常識」が出来てからしか面白くないけれど、完全に移行してしまうものではないのだろうと。「1人で読めるようになったから、もういいでしょ!」ではなく、時に一緒に味わう時間を持つのは、幸せなことだと思います。
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