幼稚園の安心感とワクワク

　本日、令和６年度の入園式を行いました。ここ数年と異なり、桜の開花を丁度迎えている時期。園庭の緑色の桜（右近桜）も咲き始めました（朝よりも今の方が開いています）。そして、子ども達に向かって、こんな話をしました。

”お花はね、最初はつぼみっていう小さい塊みたいなものなんだ。それが暖かくなると開いてきて、咲くんだよ。そして、咲くというのは「わらう」って読むんだ。幼稚園のお庭にある桜も、みんなが来たのが嬉しくて、きっと笑っているから、見てみてね”

　もちろん年によって話は変わります。けれど、花の開花というのは誠に子どもの姿に重なるものだと、毎年感心しています。最初は緊張もあって硬いけれど、温かさに触れて開いてくる。開いた花は、笑っている…幼稚園の先生方は、みんな「安心感と、ワクワクと」というキーワードを胸に秘めて子ども達と接しています。どの子にとっても、その子に相応しい暖かさや安心感があるだろう。その子に相応しい楽しみがあるだろう。それは何？…

　誰かにヒットしたからと言って、全員当てはまるわけではない。昨日と今日は違うかも知れない。…そんな「その場その時その相手」のリアルな関わりを大切にする。これって、とても素敵なことだと思うのです。明日から、賑やかな幼稚園が始まると思います。「色々あったけど、３年間楽しかった！」と言って去って行った卒園生の熱気が残る園舎で、新しいリアルがたくさん生まれていくことでしょう。