試行錯誤

今日は七夕の集い。学年ごとにホールに集まり、間隔も開けて座りました。3回に分けての開催となりましたが、学年ごとに合わせて少しずつお話も変えることができ、「案外よかったかも」と思ったりしました。

その中で目を見張るのは、やはり年長さんです。「この織姫・彦星の顔と頭は、一人一人作ったんだよね。衣装の大きさに合わせて、何度か作り直したんだよね」そして、「試行錯誤」という言葉で先生も説明していました。そういう粘り強さとか、調整とかバランスといったものは、年長さんならではの姿です。「自分で作る」にとどまらず、責任感を持ってやり遂げている姿があるなぁ…と感心しました。それもまた、友達と一緒に…見せあったり教わったり…という環境ゆえにできたことではないかと思います。

こうした「幼稚園ならではの姿」は、「感染防止」と相反することが多いです。感染防止を強化しようとすれば、幼稚園らしい教育は後退する。そんなジレンマに陥っている自分自身がいます。

そして、恐らく、この3月から5月には、家庭でお母さん方がこのジレンマに立ち向かっていたのではないかと思います。「子どもの命を守らなきゃ。感染の危険を避けなきゃ」という思いと、「子どもらしい経験をさせてあげたい。伸び伸びと楽しませてあげたい」という思い。家庭でできる「感染予防」と、幼稚園でできるそれは異なるでしょうし、家庭でできる「経験」と、幼稚園でできるそれも異なるでしょう。幼稚園の方が「より密な状況でよい育ちが期待できる」だけに対立も厳しくなりますが、幼稚園の基本的な役割として「子どもの育ち・子どもの社会性を育てる」ことを目指しつつ、運営していきたいと思います。「試行錯誤」は、私にとっても当てはまる言葉です。