考えさせる話

「イラストヤ」さんより


 今日は好天に恵まれ、スッキリ気分良く幼稚園が始まりました。お御堂参りでは、珍しい「猿の仲裁」というお話を。なかなか難しいですよ。

 2匹のキツネが、大小差のあるお握りをめぐって口論しています。そこへ猿がやって来て、「同じ大きさにすればいいんだよ。大きい方をちょびっと食べてあげる」と言って「あ、食べ過ぎちゃった。こんどはこっちを調節…あれれ、ごめんね」と言いながら、結局は全部食べてしまうお話です。
 教訓としては「大事なことを人に任せるな」ではあるのですが…。
 兄の言い分は「ボクは大きいから大きい方を食べる」。弟の言い分は「ボクは大きくならなきゃならないから、大きい方を食べる。沢山食べなきゃ大きくなれないでしょう」と。
 これ、どちらも正解はないのでしょうね。お話が終わってから、子ども達に訊ねてみました。「どっちが大きい方を食べたらいいんだろうね?」…「半分こ」という意見もありました。でもそれがいいのか?せめて「最善の策」と言えるのか?
 私としても、「これが正解」を示す事はできませんし、そもそも「しこりを残さないで終わる」方法はあるのか?そんな事まで考えていました。結局の所、その場…リアルタイムで考えるよりないか、と。「なるべく痼りをのこさない、双方痛み分けの策を。
 幼稚園では、なるべく「正解のあること」の正解は伝えようと思います。しかし同時に、「正解のない問いもあるよ」ということ自体は伝えておきたいのです。そして、「自分の意見を自由に表明できる」ことも。