数の威力

 幼稚園で育てたいものの1つに、「数についての感覚」があります。それは、もちろん日常生活の中で、必要があり自然な形で身に付けていってほしいと思っています。「物と数詞の対応」ができるようになった子ども達が最初に数を意識するのは、「運動会の玉入れ」でしょうか…。
 数というのは、ある意味厳然と差を付ける表現ですね。「俺が、俺が」という水掛け論ではなくて、「8対9」とか年長さんのゲームでは得点を争うシーンがよく見られます。
 …であると共に、純然と「どこまで到達したか」も示すことができます。先日の年長組の長縄跳びで、「107対110」とか、そんな所まで行ったそうです。その時担任は…「これは数えるけれど、勝ち負けじゃないよ」ということを伝えたかったそうです。良く分かる。両方とも、その高いレベルまで到達した。それを示す数であって、競う為の数じゃない。
 けれど、子ども達がソコにピンとくるのは難しいようです。スマホのゲームでだって、大概は「勝ち負けをつけるための数」です。身長だって、「高い方が勝ち〜」とか言いたくなる気持ちは、分からなくもありません。
 「自分たちはここまで到達したんだ!それを数が示している!」というのは、かなり難しい概念だとは思います。けれど、先生達は信じています。それを、子ども達が理解することを。
 …さすが年長組ですね。