それぞれの鬼

 幼稚園では「お遊戯会に向けて」というのが全体の流れですが、その中で各学年「鬼のお面」を作っていました。それぞれの学年らしさが垣間見られます。
 年少さんは、作る前に紙芝居などを見て、「鬼ってどんな存在か、そのイメージ」を持つ促しがあったようです。実際の制作物としては、先生方がある程度パーツを用意することによって「鬼・顔」から外れなくなるのですね。その上で、子ども達が目を描いたり色を塗ったり貼ったりして、一人ひとり各々のお面になりました。
 年中さんは、随分迫力があります。転写法(デカルコマニー)によって偶然の模様を作り出し、そこに迫力を持たせるというねらいでしょうか。何とも面白さを感じやすい技法ではあるのですが、「おに」という異界の存在に繋がる表現として、優れていると感じます。
 年長さんは、何人かが「試作品」を作ってきて、それを評価して「どう作るか」を決めたようです。いくつかのサンプルを見比べることで、違いが際立ったのではないでしょうか。気に入ったところを取り入れてベースは共通としながら、一人一人の個性が出ているように感じます。
 もちろん技法としての「単純・複雑さ」や「出来映え」など、いろんな評価のやり方はあると思います。けれど、製作の過程を見ていくと、これだけの「学年らしさ」が籠もった作品であることが分かります。…その「過程」をどうやってお伝えするか…?園長工夫のしどころです。