知り尽くして欲しい


 新年になって初めてのお御堂参り。「百姓じいさんと天狗」という、何とも特徴に欠けたタイトルですが、驕った天狗を知恵で追い払う、というものでした。
 もう子ども達も注目してくれているので、お笑い要素は微かなものに。それでもきちんと発見して楽しんでくれたようです。
 そして、「霜柱が立っていたね」という話もしました。冬も一段と寒くなると、自然の変化もたくさん見つけることができます。水仙も咲き、水を汲んでおけば氷になり、霜柱も立つ…。
 そういった「自然の変化がたくさん見られる」のは、家庭と比較して、幼稚園の大きな特徴なのだろうと思います。そして、「せっかくここに居るのだから、そういった自然の変化を知り尽くして欲しいな」という思いが浮かびました。丁度「言葉の時間」にも「霜柱」は出てきます。クラス単位で探しにいった子もあるようです。
 自分でも覚えているのですが、霜柱って子ども達をひきつける力があるのです。フラフラと寄って行ってしまう。踏む時の、あの感触が心地良いのです。誰にも怒られないし。
 ということで、「見つけられる目」を育て、貪欲に自然から学べる子を育てたいな、と思った園長でした。