見立て遊び

 遊びには色々ありますが、「見立てる」というのはかなり近い…ほぼ「遊ぶ」の言い換えではないかと思うほどです。「ナントカごっこ」をしている子ども達は、本当に楽しそうですね。実物があるかどうか?は脇に置いて、「これこれのつもり」で遊ぶ。それこそ自由な場面と自由なストーリーが展開していきます。「本物らしさ」の度合いも自由。私たちも、夢中になってやっていたはずです。
 そんな「見立てる」要素の入った保育を見ました。年中さんでは「折り紙の袋折りを練習しよう」(袋折りという名称は厳密ではないかもしれません)という活動をしていました。折り方の中でも単純ではなく、少し調べてみたら「ロボットに袋おりをさせる研究(平成29年度)というのがあるほどです。
 確かに、子ども達は少し苦労しているようでした。それでも先生は一人ひとりの側へ行って丁寧に手元を見ていました。折り方に名前をつけることで、より後で作るであろう作品の説明が理解しやすくなるだろう、と考えてのことです。
 ということで活動自体はけっこう技術的なものであったのですが、保育としては「できた形を使って、好きな絵を仕立てましょう」という流れになっていました。これは秀逸。子ども達は出来上がった形をもとに、様々なイメージを膨らませて絵を描いていました。同じパーツを使っても、一人ひとり完成形は異なるのですね。

 さて、今回の保育の意味です。子ども達からすれば「折り紙を折って、好きな絵を作ったよ。みんなで見せ合ったよ」という思いかも知れません。しかし、その裏で「袋折りという名前は覚えた。あの子はこの辺りで苦労していた」ということが分かる。(アセスメント=対象者に対して、適切な関わり(介入)を行うために、対象者から得られた情報のもつ意味について考えること。)大人と子どもで関心はそれぞれでも、出来上がった絵をそれぞれ見て「面白いね〜」と言い合えたのは良かったです。
 追記。「アセスメントを行う」ことを「見立てる」とも言います。面白いですね。