落語

お御堂まいりの、素話の練習にと思って、落語のワークショップへ行ってみました。 と言っても、要点としては登場人物の使い分けと、小物の使い方。顔を振って表現する、というのは聞いていましたが、意識的に行うのはなかなか難しいものです。そのうち、「アレ?この人どっち向きに決めたんだっけ?」という風になってしまいました。うーむ。右と左しかないのに。そしてネタを覚えるというのも、人間かなりいい加減であることに気づきました。枕の話から丸覚えしようとするのですが、一字一句覚えるのは、相当大変です。「大凡、こんなことを言っている」というあらすじは結構簡単なのですが、丸のまま、というのは難しい。2文でもだめです。落語としては筋が通ればいいのですが、この「丸おぼえ」の力が相当落ちていることの実感に、ちょっとがっくり来ました。でも古典はすごいですね。オチも完全に分かっているのに、やっぱり「くすっ」と笑わせられてしまう。そこに芸としての何かが宿っているような気がしてなりません。いつか子どもの前で披露する機会があるかも知れません。精進精進。