自分でやるよりも
今日は年中さん、横割りと言って学年内でクラス混合の時間があります。つまりクラスを半数に分けるわけで、その表示として「名札にクラスカラーの紙を入れる」ということをしていました。くじ引きで気分を盛り上げるのも、お約束です。
さて私が見ていて感心したのは、「友達の名札に入れてあげる」姿を見たからです。自分の手元すぎる場所は、却って操作しにくいものです。しかも名札の裏から、上側から入れなければならないのですから。そんな時は素直に「やってくれない?君のは僕がやるからさ」と、お互いにしたほうが上手くいくものです。写真の子は知ってか知らずか、お友達の分をやってあげていました。
昔から伝わる話に、「地獄と極楽の食事会」というのがあります。ともに豪華な食事が出されるのですが、箸が曲者でものすごく長い(まっすぐです)。つまり、自分でつかんで自分で食べようとすると口に届かない訳です。極楽の住人は他人を思いやるので、つまんでは相手にまず食べさせる。それでお互い満足している…という有名なものです。
自分でやるのはもちろん大切な事。でも、「お互いに」というのは、その一歩先を行くように見えました。素晴らしい。