ピーター・パン

夏休みになって、東京国際フォーラムのミュージカルを鑑賞してきました。流石に、お母さんと子どもたち・アンドお祖父ちゃんお婆ちゃんがたくさんいらっしゃっていました。大人になってから・久しぶりに見ると、ストレートなだけでない、見方ができる自分に気づきます。  やはり圧巻は最後でした。ウェンディたちがロンドンに戻ってからン十年。ピーターが再び戻ってきます。そこに居たのは、(本当の)母親となってしまったウェンディ。彼女はもうネバーランドへは行けません。大人になってしまったからです。するとピーターは、ガーン!彼女の娘を誘って、さっさと飛んでいってしまうのです!!見送るウェンディの後ろ姿…花嫁の母親、そのものです。子どもは夢と冒険の国へ旅立ち、大人は心配しながら戻るのを見守る…その普遍性が、古典であることの証なのだと思います。ウェンディの娘が言いました。「お母さんから、何度も聞いていたのよ。私も行くわ!」そう。親ができるのは、子どもが旅立つ時のための全て。いつか親元を離れられるように、準備をしていくのが、親の務めなのでありましょう。