こういう経験が

 今日は「お買いものごっこ」第一日目でした。子ども達は朝から準備をして、園内全体がワクワクしているようでした。
 「お買いもの」ですから、もちろん売買が中心的な活動ではあるのですが、その周辺には結構いろんな経験が埋まっているのです。自分達が考え・話し合い・作ってきたことからか、今日も主体的な活動がいろいろと光っていました。一時間の「お買いものタイム」をどう過ごしたのでしょう。
 ある子は、先生とも離れ、先輩もいない中で「他のクラス(店舗)へ行く」というのが貴重な経験だったようです。大人にとっては何の気ないことでも、かなり緊張感があったのでしょうね。
 そうであったからか、後半の階段で降りてくる年少さんの姿は、何だか力強く自信があるように見えました。よく「年中さんになって階段を上れるのが嬉しい」という話は聞くのですが、時間をかけて店舗を廻ったからでしょうか、足取りがしっかりしていました。
 また、ある子は「お客さんの入りがイマイチ」と感じ、廊下へ呼び込みに出ました。ある秘密兵器を持って…。
 私も受け取ったのですが、何と「はい、お金あげます。だから来て下さい」と、10円(独自通貨)を手渡してくれたのです。「儲かる」とかの問題ではなく、やり取りを楽しんでいるんだな…と思いました。
 忍者屋敷では、「お客さんの着替え」という要素が入っていました。小さな子の時には、ちゃんと手伝ってあげています。中の迷路でも、敵役の忍者が「こっちだよ」と教えてくれながら、手裏剣があたると「ウッ」とか言いながらサッと斃されていきました。

 充分な時間があることで、新しい挑戦・冒険や、すごく多彩なコミュニケーションが行われていました。考えてみれば、これら全ての要素、大人が意図的に用意したものではありません。問われたり困っていれば大人も手助けはしますが、基本線だけは引いておいて子ども達が走る。今まで自ら走ってきたから、現場でも走りながら問題があれば対応する。子どものちからですね…。