物作りを通して

 今日は、年少さんの様子から。それぞれ、お買い物ごっこに向けての製作が進んでいました。年少さんですと、必然的に「自由に作れるようになる」ための手段やスキルを手に入れることも、大切な目的になっています。もちろん「何をやろうか?何を作ろうか?」という話し合いはするのですが、話し合いを積み上げて、具体的な形にしていくのはまだ難しいようです…。
 あるクラスでは、1台のテープ台を4人で使っていました。セロテープを使って貼るのはみんな好きだろうと思うのですが、自分専用ではないので「全く自分の好きなように」はできません。見ていると、順番を待ちあったり向きを変えてあげたり、押さえてくれている姿が見られます。「切るところ、危ないよ」と声を掛ける子もいました。
 他のクラスでは、絵の具を塗るという活動をしていました。これまた魅力的。楽しいに違いありません。しかし、扱いが難しいのも確かです。子ども達は友だちの様子を見ながら、順番を待っていました。その時、切って用意してあった「青のり・紅ショウガ」を、床に落としてしまった子がいたのです!
 何人かが、サッと集まって拾い上げてくれました。小さいし少し固さもあるので難しかったろうと思うのですが、暫くすると全部きれいに戻っていました。
 どちらも言葉にすれば「協同性」、他人の気持ちに気付き思いやることですが、それがしっかり育っていることを感じるシーンでした。