お弁当初日。


 今日は月曜日で、お御堂参りもあったのですが(花さか爺さん、畑、耕耘機)、年少さんも今日からお弁当ということで、様子を見に行ってみました。
 何度か幼稚園(たんぽぽぐみ)でお弁当を食べたことのある子もいるわけですから、慣れているのでしょうか、何年前だったか「阿鼻叫喚…のミニ版」であった記憶が強烈にあるのですが、全くと言って良いほど、平和な食事風景でした。
 それでもやはり、いろんなドラマがあったようです。食事の進むスピードもみな違いますし、「今日の気分」で食べたかったり違ったり。周りの子が終わると焦ってしまう子、動じない子。お家での食事とは違った態度を見せる子も、少なくないようです。
 ともあれ、幼稚園としては「あーお腹減った−」とお弁当を開けるのが一番と考えています。そうでこその完食へと繋がるからです。個人としても、クラスとしても、学年としても、いろんな課題がいろんな現場で起きながら進んでいきます。「色んな事が総合的に達成されていくのが幼稚園」ですが、それは具体的なシーンの繰り返しでもあります。「ごちそうさま」「食べられて良かったね」という会話がなされる親子関係はきっとうまく行っている…そう思います。

 お母さんとしては心配の余り、「今日、お弁当どうだった?みんな食べられた?遅れなかった?」と聞きたくなると思いますが、まずはお弁当箱を受け取り、中の様子を見て、そこに至る子どもの様子を想像してあげて下さい。言葉で聞くのはそれから。イメージなく(あるいは自分にとって望ましいイメージで)声を発するよりも、何となく様子をリサーチしてから声を掛けてあげた方が、よいコミュニケーションになるように思います。初めて…というのは何かに付けデリケートなものです。なるべく「良い印象」でスタートを切らせてあげて下さい。それは、「家に帰ってからのお母さんの反応」も含まれているのです。