頼んだぞ!
今朝、年長組さんが「リレーごっこ」で遊んでいました。リレーの醍醐味はバトンパス。今年はリングバトンではなく、特製バトンを使います。昔のバトンは「落ちると撥ねて当たって怪我をすることがある」という問題点を指摘されていました。リングバトンはそれへの対策ではあるのですが、本物感に欠ける。それで今年のバトンはゴムっぽいものでできています。すなわち弾みにくい・当たっても怪我をしにくい。重さはちょっと増しているようですが。
そんな薀蓄は園長だけで十分ですが、子どもたちのバトンパスの瞬間は真剣そのもの。子ども達の関心事は、やっぱり「勝った・負けた」なのでしょうけれど、「頼んだぞ!」「やるぞ!」というコミュニケーション(というと大袈裟ですが)を味わうのが「個人としての体験」の1つなのだろうと思います。また、その思いが応援に繋がっているのでしょう。クラスとして勝てば大喜び、負ければ悔しい。その全体と共に1人ひとりの経験と思い出ができていくのだろうと思います。
私達大人は、子どもに向かってどんなバトンを渡しているんだろう…それを意識化するだけでも、ずいぶん子どもに対する目線が変わるんだろうな。そんな事をふっと思いました。