ちからの痕


休み中、ヤッホーの塗り直しを手伝いました。一本ずつの部材を見ると、普段は気付かない所に目が行きます。

 ここは、三階に繋がる柱。子どもにとっては難関でしょう。実は、降りる時の方が、足下が見えない分慎重になるのですね。だから、こうして靴で探りながら足場を確かめるのです。その痕跡が、塗料の剥げとなって残っていました。
 おかげさまで、オープン以来、ヤッホーで大きな怪我は起きていません。子どもたちは自然と、「危険そうなところ」は察知しているのでしょうね。「大人は手伝わない」というルールも、やはり効いていると感じます。
 実は、お寺の本堂にも似たようなポイントがあるのです。皆さんがお焼香するところは、ひざまづくために擦れたり傷んでいたりするのです。
長い年月とたくさんの人が、作り上げた生活痕です。