これも長い歴史があります


 お買い物ごっこ製作では、その過程にいろいろな活動を織り込んでいきます。初めて使う素材や、今まで行ったことのない技法など。効果的なやり方や体験しておいて欲しい事など、子ども達から見れば「商品を作る!できた!」かも知れませんが、「それは、どんな経験だったの?」という問いを立てることで見えることがあります。
 縫いさし、というのは人間が相当長い間やってきた営みだと思います。それこそ粘土の次に長いくらいの。日本でも、戦後暫くまでは「婦人雑誌」の付録は必ず子供服の型紙だったそうです。幼稚園のバザーでも、手芸品があるのは、そんな長い歴史を持っているゆえと思います。だからなのか、子ども達は概して縫う作業が好きですし、真剣に取り組みます。小学校でも高学年で縫い指しを展示するところがありますが、なかなか見事な作品が並びます。実は私も作品展に触発されて、一式揃えて縫い始めました(5年以上前です)。やり始めると楽しくなります(これは何事も同じですね。「ヤル気になったら始める、は順番が逆」と言われる通りです。)
 これから寒くなりますから、お時間のある時にでも親子で始めてはいかがでしょうか。