味わい・鑑賞

 今日は「文京区私立幼稚園連合会」主催の人形劇を観る会。3年ごとに入れ替わるのですが、今年は劇団角笛のシルエット劇場=影絵でした。
 内容も「花咲き山」、もともとの絵本も影絵のようなビジュアルで、ピッタリだなと感じました。お御堂参りでも、例年最後の方に配当している、私の好きな話です。
 今回は「お話1つ&つのぶえの歌で1時間、休憩なしです」と聞いていたので、「そうとうゆっくり進むのかしら」とか思っていたのですが、そんなことはなく、子ども達の集中が途切れた感じはしませんでした。
 後日先生方に感想を聞いたのですが、「難しかった・暗かったと思う」という他に、「幼児のあいだに、あのようなストーリーに触れられたのは大切なことだと思う」「(席が2階後方だったので)映画とは違う、影絵ならではの味わいは少々欠けたように感じる」「一緒に歌える曲があってよかった」などの声が聞かれました。
 あの話に出てくる価値観は、現代とは異なるのかも知れません。「便利で・手軽に・お得に」が第一なうえに、「おもてなし」を売ろうとしている。「おもてなし」は、そんな画一化されたサービスではなく、経験に裏打ちされた小さな心遣いだったはずなのに…。
 世の中には、ときどき「尊い」としか形容できない行動があります。実利損得から離れた価値があります。多分、普遍的な価値に連なる話なのでしょう。これからも語り継がれて欲しいと願っています。