身についたこと
今日は終業式。大人としてはいろんな感慨があるのですが、子ども達の受け取りは様々であったと思います。年少さんにとっては人生初の「進級」ですし、年長さんにしても「卒園・進学」は初めての経験。ついつい私も「園長先生も、幼稚園では、ことり組だったんだよ。人生に後戻りはないんだよ」というような話をしてしまいました。
今日のメンバーで集まり、一緒に挨拶をするのは今日が最後。「最後なんだ」というのは過ぎてみて、かつ暫く経って実感が涌いてくるものだと思います(職員は、それを繰り返しているから感慨がわくのです)。それを感じたときに、思い出して欲しいことの一つは「ああ、最後にこの曲を歌ったんだな」ということです。学年ごとに一曲うたい、最後にみんなで幼稚園の歌を歌いました。
その中で私が驚いたのは、年長組「また会える日まで(ゆず)」の時に、年少さんから手拍子が起こったことです。その輪はすぐに広がり、ホール全体が年長さんに合わせて、ピアノに合わせて鳴っていました。
これこそ、一年間で身についたことの集大成だ、と思いました。
誰に言われたのでもないけれど、周りの人に関心を寄せ、共に楽しみ、自分の気持ちを表す。その表現の自由さは、この一年間で身に付けたことだと。とても人間らしい育ちです。
そして今。短い時間を縫って、年少さんまで園庭で遊んでいます! これも年度当初には考えられないこと。切り替えがつくからこそ、できることです。
改めまして、本年度も一年間、保護者の皆様にはたいへんご苦労・ご理解・ご協力をいただきました。お陰様で一年間を過ごすことができました。今みなさんにいただいたアンケートを読んでいますが、ウチの幼稚園の良い所、評価していただいている所を改めてつかみ、これからも大切にしていきたいと思います。ありがとうございました。