熱っつい!

 今日は焼き芋パーティーで、登園の時から興味深く「芋焼き台」を見ている子がたくさんいました。例年の品種「べにあずま」と比べ、今年の「べにはるか」は細身で、見た目は大きくないですが、実は焼くのに適した形です。例年は、庭師さんが「間に合うかなぁ」と朝早くから火に入れてくれているのですが、今年はあまり急がなくても大丈夫。
 さて朝いったん集まって、年長組さんが幼稚園を代表してお芋を投入します。軍手をして、大人の見守る中ではあるのですが、本人も、そして見ている我々もドキドキヒヤヒヤしてしまいます。右手に軍手をしているのに、何故か左手で芋を持っていたり。
 投入の時には、当然ですが火の近くへ行きます。もちろん管理された火ですが、ガス台やストーブと比べると、かなりワイルドに近いのではないかと思います。園長も、朝のお話をしている間、背中だけ汗が出ていましたから。熱というのは目に見えない…視覚で捕らえるものではありません。尖ったような、ヒリヒリする感じの、皮膚で受ける刺激です。「火を触ってはいけないよ」「ストーブは危ないよ」という事を伝える時に、この皮膚というチャンネルからの刺激を一緒に受け取ることで、言葉=音声と実感=意味が繋がっていくと思います。
 年長さんのあと、他の学年もチラッと見ていくのですが、様子を見ていると「熱い所を避けるようにして」列が曲がっていく様子が面白かったです。一旦「熱さ」を体験してみるという意図はあるのですが、やはり本能的に「危険を避ける」ように行動しているのかなぁと思います。
 現代社会は、残念ながら本能だけで安全に暮らせるようになっていません。昔は考えられなかったような道具が出現し、子どもに対する目線も「潜在的消費者=お客さん」へと変わってきています。社会生活の中で、消費者という時間はたしかに多くあります。しかし「仕事する人+消費者=私」では、いかにも詰まらなすぎです。(この辺は、自殺者の多さと関わっているのではないかと思います。)
 ともあれ、多少のリスクを負いながら行動し、焼き芋を手に入れたわけです。「1週間おいてから…」と畑では言われましたが、その比較のためにも、ぜひ近日中に1本はお召し上がり下さい。