明照幼稚園

分かった?

2月 9th, 2012 | Posted by admin in 保育論
今日はPTA連合会の第3回講演会でした。「科学とは?科学的とは?」的なお話から始まったので、(男子としては大枠の話が好きなのですが)お母さん方にはちょっと取っつきにくかったかも知れません。とにかく知識と好奇心旺盛な先生、というのが私の印象です。「原発なくても需要はまかなえる。今すでに動いている原発は僅かですから」とか、「原発が担っている電気が3分の1って言ってるけど、その計算根拠知ってますか?」とか、なかなか刺激的な雰囲気も楽しかったです。    さて、その中で「分かった?」というセリフを使わない、という話はグッと来ました。国語教育の「大村はま」先生にも同じ言葉があるからです。「分かった?と聞くのは、教師の白旗。それ以上に手が出せないという現れなのです」確かそんな感じの文脈だったと思います。「分かった?」という投げかけは、どんな時にするでしょうか。先生である以上「自分の口癖?分かりません」というのは大問題ですし、気づかず「分かった?」と言っていたら重症です。それは脇に置くとしても、この言葉を言いたくなるのは、「もう、これ以上説明したくない・できない・切り上げたい」という教師の側の限界の時ではないかと思います。自分の学生時代もそうでしたし、子どもに教えている時もそうでした。  ただ、これもなかなか難しい問題だと思います。大人側の思いとしては「分かったなら分かった、そうでないなら分からないと言って欲しい」と投げかけている(つもりの)疑問文が、「切り上げたい」というメッセージとして伝わることで、思わず「分かった」という答えを誘発する結果になっているのが、このやり取りだからではないかと思います。相手が時たま「分からない」と言ってくれたり、自分から「分かった」と言ってくれるのであれば大丈夫かも知れませんが、こういったダブルバインドに陥っているとイイコトありません。教師や大人の側が「何の為にこのセリフを?言葉通りに伝わってる?」といった事を、時々チェックしなければならないのでしょう。ああ、そして。「分からないなら分からないって言って」よりも、実際大人の側が時々「うーん、分からない」という言葉を使ってみせることです。「分からない」という状態・シチュエーションを子どもに知らせてなければ、言葉だけ「分からない」と教えても使うことはできませんからね。

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