明照幼稚園

文京区の保育政策

6月 18th, 2009 | Posted by admin in 保育論 - (0 Comments)
文京区の子育て支援政策にすこし係わっていることは、このブログにも書かせていただきましたが、どうもその中で気になることがあるので改めて指摘したいと思います。 それは、「子育て支援」とほとんど区別されない「保育所待機児の解消」です。区は余程この課題を解決したいらしく、「区立幼稚園に保育園と近い機能を持たせる」ことを考えているようです。今年度から始まった「区立幼稚園での延長保育」がそれで、区の会議では「その効果であろう、保育園の4・5歳児待機児が減った」と報告されていました。つまり保育園が一杯だから、幼稚園の保育時間を増やし、その溢れた部分の受け皿にしよう、という事のようです。しかも会議では「午後4時修了では早すぎる、もっと延長を」という意見が既に出ているのです。 (さらに…)

朝の挨拶 累計何回?

6月 5th, 2009 | Posted by admin in 保育論 - (0 Comments)
昨日・今日と曇り空が続いていますが、子ども達にとっても暑すぎず寒すぎずで、丁度いい気候と感じています。さて幼稚園では毎朝、園長にご挨拶してくれる子、保護者の方が大変多くて、とても有り難いことです。園長としては「今日も来てくれたね。会えて嬉しいよ」そんな思いで「お早うございます」と挨拶している積もりです。ほんの一瞬かも知れないけれど、「今日、園長先生に会えて嬉しかった」という思いを持って欲しいからです。 しかしタイミングが合わなかったり、私に都合があったりという事もあり、必ず全員とはできていないのが口惜しい現状です。 ふと、一年間で何回の挨拶をしているのかな、と思いました。2万回位でしょうか。いや…そんなに多くないでしょうね。 しかし、朝のお母さん同士や子ども同士の回数を考えたらどうでしょうか?100組が30組に挨拶したとしたら、140×30÷2で2100回の挨拶が交わされているということになります。 挨拶は、深く親しい仲ではなくとも「お互い様」の視線で見られる関係でなされるものではないかと思います。 ふーむ、もう少し考えてみたいテーマです。

ニーズ調査とは…

4月 21st, 2009 | Posted by admin in 保育論 - (0 Comments)
昨晩、文京区役所で、社会福祉協議会の「子ども部会」が開かれました。文京区の今後の子育てについて、方針を決めていこうという会です。それに先立ち、本年1月には事前の「ニーズ調査」が行われ、昨晩はその集計を戴きました。しかし開いていくと…ちょっと疑問な点が。 現在の子どもたちの状況を問う設問で、3歳~5歳の子どもの3割が「保育所にも、幼稚園にも通っていない。保育ママも利用していない」という結果なのです。文京区で?と疑問に思いました。早速おたずねし、次回までに他の資料と比較してくださるお約束をいただきました。設問が分かりにくかったのかも知れません。しかし現状把握が間違っていれば、その上の議論は砂上の楼閣。しっかり現実を示す資料にしていただきたいと思いました。 この会議は傍聴可能だそうですから、ご興味のある方はお越しになるのも良いかと思います(ただ、午後6時半からの始まりなので、それが大変だと思います)。ともあれ、子どもたちがワクワクし、親御さんたちが「子育てっていいな、楽しいな、幸せだな」と思ってもらえるような区政になるよう、微力ながらがんばっていきたいと思います。

気になる…

4月 17th, 2009 | Posted by admin in 保育論 - (0 Comments)
今週半ばから始まった、年少組での「言葉の時間」。早速興味を示している子も大勢いて、園長も嬉しい限りです。 さてこの時間は「立腰」といって座って居ながらきちんと姿勢を正すことから始まります。年長さんにもなれば、「立腰してください」の一言で全員の背筋がピシッと決まりますが、年少さんはまだまだです(当たり前)。先生が毎日背中を触り、形を作って巡回していきます。 そうして「腰骨を立てる」姿が出来るようになる…そのためには意志の力が大切です。子どもは体が軽いので、筋力が勝っており(ぶら下がるのも得意ですよね)「よい姿勢」をするのは大人よりも体力的に負担が小さいようです。しかし続かないのは意志の強さがまだ育っていないから。家庭での姿がほの見えます。 ただ心配な子もいます。先生が製作等の説明をしている間に、気が抜けるのか机に寄りかかってしまう子がいるのです。よく眠れていないのかも知れません。しかし単に習慣になっているのかも知れない。そう思うと心配です。

色々と話して…

3月 3rd, 2009 | Posted by admin in 保育論 - (0 Comments)
本日、最後の「子育て談話室」がありました。私も度々中に入れていただき、お話に入れていただきました。ありがとうございます。なかなかお母さん方とゆっくり話す機会はないものですが、このようにうち解けた場が持てたことは、カウンセラーの荻野さんはじめ、参加いただいた皆様のおかげと感謝しております。 お母さんにとってのストレスとは、とか現在進行の話が出来たことが有り難かったですけれど、最初荻野さんから提示された「自分が子どもで、育てて貰っていた頃を思い出す」ことが、今自分のぶつかっている問題の解決に役立つことがある、ということを改めて実感しています。そして最終回に「みんな同じなんですねぇ」という感想が聞かれたのは、何か私もほっとしました。もちろん、みんな各々の家庭・家族。けれど同じ時代・近い地域・似た環境に生きている。みんな一生懸命子育てをしている。理解や共感がたくさんあった空間であったと思います。

特訓か、こつこつか…

1月 28th, 2009 | Posted by admin in 保育論 - (0 Comments)
この間は、「大人になると、コツコツよりも特別、の方が好きになるのではないか」といったことを書きました。多分、日常で行うこと(ルーティーン)が多くなりすぎて、「心がけ」て行うことを起こすのが億劫になってきているのではないか、と感じます。「付け焼き刃」ではなく「積み重ね」てできるようになる事って、本当に多いと思うのですが、それを得るのに時間が掛かると諦めてしまう、という事なのかも知れません。 毎日挑戦し続ける子ども達から学ばなくてはいけません。大人にも、大人の成長があるはずですから。

かけ算ではない

1月 23rd, 2009 | Posted by admin in 保育論 - (0 Comments)
最近、年中組さんでは「逆上がり」に挑戦する子がとても多いです。この時期からが生涯で最も上がりやすくなる、という既存の知見とも合っています。もちろん、「自主性に任す」という放任ではなく、先生と子ども達で練習しています。そこで見て感じるのは「成長は、かけ算ではないな」という事です。1日100分かけて練習することよりも、10日10分ずつ練習する方が、はるかに良いということです。かけ算だったら「練習時間は同じ」となるのですがね。 しかし不思議なことに私たちは、「特訓」という言葉が意外と好きだったりしませんか。まさに「1×100」というやり方なのに。 もしかして、大人になるとそうなのでしょうか。坊さんの世界でも「別時会(べつじえ)」という形があって、それは謂わば「スペシャルイベント」なのです。普段とは別に、時間や場所や仲間を区切って修行しましょう、というものです。それから考えると(…続く)

表層

11月 16th, 2008 | Posted by admin in 保育論 - (0 Comments)
目で見た物事に、子どもは反応する。それは、当たり前の事です。しかし願わくば、その裏にあるストーリーや価値観も、いずれきちんと弁えて欲しいと思うのです。先日の「猿・蟹合戦」。あるシーンだけ取り上げてみれば「青い柿をぶつけられて、痛がっている」「臼に乗られて、痛がっている」と、どちらも痛がっていること自体は違いありません。しかし見ている人たちは、そのシーンの基になるストーリーを知っているので、「可哀想に」「懲らしめられたんだ」と、正反対の感情を持ちます。それは、価値観と言ってもよい事だと思います。 どちらのシーンでも、「痛がって騒いでいる者を見て、笑ってしまう」というのは、表層だけしか見えていない事の表れでしょう。そんな子ども達の様子を見て、暗澹とした気持ちになる方も多いだろうと思います。しかし、もしかすると、これは日常で大人達が表層しか見せていない事の証左ではあるまいか。物事を簡単に・単純にしか教えていないからではないか、と恐れたりもします。

映画を見てきました…!

8月 31st, 2008 | Posted by admin in 保育論 - (0 Comments)
遅ればせながら、「崖の上のポニョ」を見てきました。ふっと時間が空いたので、川崎の駅前で映画館に入ったのです。 この年で男ひとりというのは、ちょっと辛いものがありましたが…。さて、ストーリーを晒す野暮は置いておいて、「これ!」といったストーリー的盛り上がりでない部分で、結構感動していました。さして煮詰まってもいないが、ちょっと光が射してきたようなシーンとか。 で後になって気づいたのですが、全編全員、声が優しい。テレビコマーシャルになっている「僕が守ってあげるからね」も、子どもの持つ自然な優しさが表れている気がします。 みんなそれぞれに寂しさも抱えており、きっとそれ故に「優しく」なっているのだと思います。 幼稚園でも、この「本来的に持っている子どもの優しさ」をしっかり見いだし、守り育んでいきたいと思いました。あれこれ批評する必要はないけれど、見ると幸せになる映画と言えるでしょう。

日光の三猿

8月 22nd, 2008 | Posted by admin in 保育論 - (0 Comments)
私達にとっての「夏休み」は、もちろん「お楽しみ!」の期間でもありますが、同時に「普段では経験できないことを味わう」時でもあります(子どもと同じですね)。私は今年、恐らく小学校以来の日光へ行ってきました。定番の東照宮…神厩舎の三猿を子どもに見せておりましたら、「他の猿は何をしているの?」との質問。あっ。確かに知らない。という訳で調べてみました。 三猿は、8つの場面の3番目に出てくるのですが、それは子どもの成長を描いたものだそうです。母ザルの膝の中から、独り立ちし、親になっていくストーリーが描かれています。そして第3場面は、「子どものときは悪いことを見ザル・言わザル・聞かザル」なのだそうです。「誰が何を」を補うと、ぐっと現実味が出てきますね。 実際の世の中は、楽しい事ばかりではない。綺麗なことばかりではない。悪いこともある。でも子どものうちは、それに触れないようにする。子どもとは、まだ善悪の区別がついていない年頃。周りにあるもの全てを良しとして受け取るということを、しっかりふまえているのでしょう。(参考;日光観光協会)