

その瞬間はお互い辛いでしょうけれど、それは案外長続きしないものです。こちらが、「大丈夫大丈夫?寂しくなかった?」と聞けば、誰でも「寂しかった!」と答えるでしょう。そして「寂しいと答えることで、周りが自分に注目してくれる」を学ぶことでしょう。
しかし、「いずれ一人で行けるようになる。笑顔で行かれるようになる」と信じていることで、無闇に「寂しかった」と言わせずにこの時期を過ごすこともできると思います。園でのお子さんの様子が心配な方は、お戻りになってから(電話で)でも担任にお尋ね下さい。
さて、今日は「初めてのお御堂参り」&「園庭遊具の使い方(年少さん)」でした。最近は「言葉を育てる」という意味でも「学びの芽生え」としても、「素話」が見直されているようです。
細かい言葉は分からなくても、見た目には園長一人であっても、子ども達は話の「面白い所」を的確に嗅ぎ分け、いいタイミングで笑ってくれます…きっと、言葉からイメージが生まれているのですね。「画面があった方が惹きつけられる」のは確かでしょうけれど、「画面がなくても楽しめる」のが子ども達の姿の一つだと思います。寝る前とかは素話にならざるを得ないわけですし、もっと見直されていいと思います。
お御堂での姿は、まぁ「年度最初だからね」ということで割愛します。けれど「子どもが飽きる前に終わる」ことはできたと思っています。「お御堂、怖くないよ!園長先生のお話、短くて面白かったよ!」という感想を持って貰うのが第一です…「ありがたいお話」はその後。「聞く耳を育てたから、聞かせたい話をする」を原則に、これからも行きたいと思います。
…園庭遊具の話は、またの機会で。