明照幼稚園

雨が降る前に

11月 30th, 2017 | Posted by Sato in 日々の姿 - (雨が降る前に はコメントを受け付けていません。)
 今日はお昼から雨の予報…すでに降り出していますけれど、幼稚園では朝から銀杏の葉が散り始めました。ええ、「風もないのにハラハラと」です。
 まだ、本格的に「葉っぱで遊ぶ」には早すぎます。けれど、ちょっと先行してみようかと考え、ある程度集めてみました。さっそく通りかかった先生から、「あとで遊ぶので…」とお声がけ。「ハイハイ、集めるだけね〜」と、熊手でガラガラやっていました。葉っぱが集まって砂地がきれいに見えるのは、結構好きなんです。

 さて、しばらくすると外から賑やかな声が聞こえてきました。さっきの先生と子ども達が出てきたようです。掃いた葉っぱなので、かなり砂が混じっています。「ちゃんと砂を落としてから投げて〜」と、先生の声が響きます。こういう自然相手の遊びは、普段大人しそうな子が大声を上げていたりして、意外な一面が見られたりします。やはり開放的になるのでしょう。
 そう言えば、子どもにとって自然物とは、「自由に手に入る遊び道具」です。昔から、石ころだの葉っぱだの木の実だの、「お金と引き替えでない」ものを集め、弄り、遊んできたのでしょう。そう思うと「子どもが砂いじりする」のは健全な証拠なのかも…とか思ったりします。
 ともあれ、間もなく「葉っぱで遊べる」貴重な数日間がやって来ます。寒いとは思いますが、あの黄色と空色のコントラストは、この時期にしか見られません。保護者の皆様も、朝の送りがてら、見上げてみてはいかがでしょうか。

移りゆく

11月 29th, 2017 | Posted by Sato in 日々の姿 - (移りゆく はコメントを受け付けていません。)
 今日は年長組が、卒園アルバムの撮影をしていました。学年全員集合!というものです。子ども達は台の上に立って、私も並んで撮ったのですが、間近で見ると改めて「ああ、大きくなったなぁ」と感じます。
 年少組とかたんぽぽ組での姿から、ほんの2年・3年です。随分いろんなことを考え、自信を持って行動できるようになりました。いつの間に身に付けたのでしょうね…。積み重ねですね。
 写真はその場の銀杏ですが、一週間前のものと比べて、随分色づいてきました。空の色が異なるので、より印象的になっているとは思いますけれど。昔のテレビで「人間の目は、色が連続的に変わっていくのに気付きにくい」とかいうのをやっていましたが、葉っぱについてもきっと同じなのだろうと思います。そして、子どもの育ちについても…。だから、「タイムラプス」とか「スローモーション」とかの、「時間の流れが普通と異なる」映像は、特別な感じがするのかも知れませんね。
 ともあれ、年長組にとっては「卒園」がまた一歩近くなった訳です。「これが最後だね」と話すと、それを理解している様子も見られる(担任談)とのこと。エブリシング・ゴーズ・バイです。
「諸行無常」について、保護者のみなさんはどういうイメージを持たれているか分かりませんが、坊さんとしての考えも、いつか書いてみたいところです。

撮影後。

ふたつの石臼

11月 28th, 2017 | Posted by Sato in 日々の姿 - (ふたつの石臼 はコメントを受け付けていません。)
 今日は月曜日で、見学の方もあったのですが「お御堂参り」を行いました。題材は「海の水はなぜ辛い」という、石臼の話。一年に二度はやりませんが、やらない年もありません。
 時期は「甘い果物とかが実ってきたけれど、今日は辛い話をします」という、やや唐突なもの。塩が主役になる事、多くはないんですね。果物やお菓子はみんなに喜ばれるのに、塩は「名脇役」というのが精々な気がします。そういえば「ソルト」と「サラリー」は同じ語源だと聞いた記憶があります。「それ単体ではなく、脇役として力を発揮するもの」という感じ。塩もお金も、それ自体が主役にはなれませんね。
 それはさておき、心優しい弟は老人を泊めてやって石臼を貰い、豊かな食生活を送ります。それを妬んだ兄が盗み出し、船の上で「ああ疲れた、お握りでも食べよう」と取り出したお握りへ「塩をつけなきゃ」と出した塩が止まらなくなった…というお話です(覚えておいででしょうか?)。「右に回せば物が出る。左に回せば止まります」なのですが、「ストップの仕方」を知らなかったのですね。
 終わってから子ども(主に年長さん)に尋ねました。「さて、お兄さんは何が悪かったんだろうね?①うそつき、②いじわる、③よくばり。」子ども達はそれぞれの思いを口々に言っていましたが、「よくばり」が一番人気(?)だったようです。
 子ども達には、「幼稚園には2つの石臼があります。小さいのと大きいの。分かるかな?」年長さんはすぐに応えます。「うん、では分からない子は年長さんに聞いてみてね」ということで、ノーヒントで解散となりました。
 小さい臼はすぐ見つかり、大きい臼は…担任の先生方からヒントを貰って見つけた子が多かったようです。
 昨年も話に出したのですがね。…

 かえりみて、「どんどん望みが叶う」、そして「(望むこと・得ることの)止め方を知らない」のは現代人も同じじゃないか、と思ったりします。
 弟は臼を盗まれてしまったので、「望み叶い地獄」からは、ある意味抜け出せたのではないかと。困った人を助け、ちょっとの間いい目にあって、また戻って(地道に働く)。そのまま石臼が手元にあったら、きっと幸せになれない人生だったのではないか…坊さんとしては、そんなことを考えます。
不思議なことに、「ドイツの昔話」バージョンもあるそうです。けれど、何だかオドロオドロしい。話の筋は同じなのに、不思議ですね。

子どもは風の子

11月 21st, 2017 | Posted by Sato in 日々の姿 - (子どもは風の子 はコメントを受け付けていません。)
 何とまあ、古めかしいタイトルです。でも今日はぴったりだと思って、選んでみました。
 今日はいささか風があったのですが、かなりの子ども達が園庭で遊んでいました。遊び方を見ていると、学年それぞれ=合った遊び方をしているなぁ、自然とそうなるんだな、と感心しました。
 年少さんは、ジャングルジム&先生とおにごっと。年中さんは鉄棒。年長さんはドッチボールをしていました(ある瞬間の様子です)。そのちょっと前には、年長さんから「園長先生、ドロケイ知ってる?」と説明してくれました。なかなか当を得たものでした。それを傍らで聞いていたのか、年中さんも「園長先生、ドロケイ知ってる?」と、彼女なりの説明をしてくれました。「白い線で四角を書いて、そこの泥棒にタッチすると逃げられるの」と、彼女なりの「ドロケイのキモ」を話してくれたのは面白かったです。
 ともあれ、「子どもは風の子」というのは昔から言われている言葉ですが、なかなか真理を突いていると感じます。「子どもは寒さや風をあまり気にしないで、外で遊ぶものだ」という説明と、「〜外で遊ぶべきだ」という教育論の両面があるのですね。
 実際のところ、寒くなってきたことで、だいぶ重ね着をして登園してくる子も増えてきました。ここで注意していただきたいのは、厚着とは、「体をあまり活発に動かさない」という前提に対応した防寒ということです。それに対して,子どもは「体を動かすことで暖を取る」行動パターンなのです。体をよく動かし、温かい血液をたくさん循環させることで体温を上げる。そのメカニズムによって、「寒くても走り回る」のが「子どもは風の子」という言葉になって伝えられているのですね。
 私達大人は、自身が寒いと感じると、ついつい「同じように」子どもを温めようと思って厚着させてしまいますが、この違いを忘れないようにしないといけませんね。そして、子どもがムズムズと動きたがっている時は、「寒さへの対応かも?」と、ちょっと考えてみて下さい。

おかいものごっこ動画

11月 17th, 2017 | Posted by Sato in 日々の姿 | 行事 - (おかいものごっこ動画 はコメントを受け付けていません。)
 先日は、動画視聴につきまして、ご迷惑をおかけしました。この度改めてスペースを確保したので、動画を配信します。
 前回と同じ事ですが、
①子ども達のプライバシー保護にご配慮下さい。
②ファイル容量が大きいので、WifiかPCでのご試聴をお勧めします。
③視聴にはパスワードが必要です。
④ダウンロードはできません。
そして、
⑤子どもを褒めるネタに使って下さい。「子どもの育ちに繋がるもの」としての活用を考えて下さい。そうでなければ、公開する価値がないと考えております。

ことりぐみ
第1回中盤 第2回終盤
こばとぐみ
第1回中盤 第2回開始前
こりすぐみ
第1回中盤 第2回終盤
うめぐみ
第1回中盤 第2回中盤
たけぐみ
第1回開始直後(ほし)たけ(うめ)  第2回開始直後
つきぐみ
第1回中盤 第2回開始直後
ほしぐみ
第1回(たけ)ほし 第2回開始直後

手直し改善会議

11月 14th, 2017 | Posted by Sato in 日々の姿 | 行事 - (手直し改善会議 はコメントを受け付けていません。)
 今日は、全園的に「手直しデー」でした。昨日使った「商品」は、いったん各クラスに回収して、改めて木曜日の「第2回」に使用するのです。
 今回の「お買い物ごっこ」をデザインするにあたり、「製作の個数が多すぎるのではないか」という事があり、「持って帰らないで、2回使う」という選択をしました。子どもにとっては些か残念かも知れませんが、今日のような活動に繋がったことを思えば、悪くない選択だったと思います。
 ということで、各クラスで返却された作品の手直し、話し合いを経ての改善が行われました。年少さんでも、「作った物を元に戻す」ことができます。一から自分達で作った物ですからね。また、品物を一つ一つ検品して、担当の子へ分けていったり、「看板を作ろう」ということで色を考えてみたり、「靴を脱いでもらうんだから、靴袋を付けよう」とかいろいろいろいろ…。
 つまり大きく言って「試行錯誤の実施日」だったのだろうと思うのです。前回作った物が、一旦誰かの手に渡り、戻ってくるまでの過程で何かの問題が発生していたりする。1回目に行った時に感じたことを、次回までに改善する。その改善の内容も、イメージが共有されているので試行錯誤で定まっていく。
 ああ、何て面白いんでしょう。最近は「遊び込む」という言葉がよく使われますが、それはきっと、こういう姿、こういう試行錯誤なのだろうと思います。
 しかし同時に、これは「一年間のうち、この時期だから」可能なのだろう、と強く思います。色んな材料や道具のあることを知っている。基本的な使い方や注意を知っている。みんなで一緒に作業する時の注意点も知っている。今までの行事で流れを知っている。生活の中で、「お店って、こうなっている」を知っている。そういった積み重ねを総動員しているんだな…そう感じます。

 なお、本日の動画共有については多くの方にご迷惑をお掛けしまして、誠に申し訳ありません。無料のgoogledriveという所を使ったのですが、どうやら「再生は200回まで」と決められているようで、早くも午前中にはパンクしてしまった模様です。
 ですので、木曜日の第2回開催を経て、改めて園内の上映会を開こうと思います。すみません。…そして同時に、他のサービスを利用した公開の方法も探っていきます。私、そういうのは好きなんですよ。

新生おかいものごっこ

11月 13th, 2017 | Posted by Sato in 日々の姿 | 行事 - (新生おかいものごっこ はコメントを受け付けていません。)
 今日は第一回の「おかいものごっこ」。去年までの開催をご存じの方からは、「随分と変わったわね〜」という印象であろうと思います。
 かなり回数も重ねてきていたので、かなりの「枠」を取っ払いました。一つの部屋に沢山の屋台?が出店していたり、ショーや体験ものがあったり、「一人で一店」があったり…。実施も1時間以上で、もう全くの別物。我々も「どうなることか…?」とチャレンジングな一日でした。
 結果は大成功!だと胸を張って言えます。何より、子ども達の元気な声と笑顔がずっと園内を埋め尽くしていましたから。「自分達の力で」を最大限先生方が保証しつつ任せられそうな所は任せる。担任の先生がいない時間帯もありましたが、子ども達はしっかりお店を守り、やりとりを楽しんでいました。
 子ども達が「やりたい」と言うことは、原則「やってごらん」と勧める。何か起きても、自分で何とか処理する。この幼稚園で培ってきたことを、「自由」という畑にまいたら今日になった。そんな気がします。
 今回、園長はビデオを撮って回ったので、何らかの形で公開できるよう考えております。どうぞお楽しみに。

けちん坊のはなし

11月 13th, 2017 | Posted by Sato in 日々の姿 - (けちん坊のはなし はコメントを受け付けていません。)
 今日は月曜日で、お御堂参りを行いました。ちょうどいろんな葉が落ち始めたので、「柿の葉っぱ」を使った物がやりたいなぁと思って探していたら、ありました「葉っぱの手紙」。
 実は現代になって、「ちょっとしたオシャレ」もあって、実際に葉っぱに切手を貼って出すことができるのです。途中で切れてしまわないかと心配にもなりますが…。
 さて、お話のテーマは「けちん坊」。「もったいない」とか「物を大切に」はいいのですが、「程度を過ぎるとだめですよ」という話です。
 けちん坊Aが紙をケチって柿の葉に手紙を書き、受け取ったけちん坊Bは更に上をゆく、「お使いの者の背中に返信を書く」です。私の見た原作は「上には上があるものだ」と感心して終わりだったのですが、「やりすぎ」感を出そうと思って「お使いの者が走って帰ったので、汗で文字が流れてしまいました」で終わりました。ちょっと納得感がありますでしょ?
 お帰りの時に、子ども達がたくさんの葉っぱを拾って私に見せてくれました。「これは柿だよ!桜だよ!」と自信満々。「そうか、よく知っているね。ときどき赤い柿の葉もあるから、探してごらん」と返し、楽しげに集めておりました。

これがお米なんだね

11月 9th, 2017 | Posted by Sato in 日々の姿 - (これがお米なんだね はコメントを受け付けていません。)
 園内はお買い物ごっこ一色なのですが、遠く山形県は最上町という所から、稲が届きました。いつも幼稚園のお餅つきに、餅米を用意して頂いている所からです。「稲穂についたのを見せたいので、送ってくださいませんか?」厚かましくも園長がお願いしましたら、快く送って下さったのです。
 田んぼの土がついたまま、バケツに入れて玄関前に置きました。「もしや、一番に見つけるのは雀さん?」とかちょっと不安でした。何年か前、雀の大襲来があって全滅してしまったことがあったのです。
 今日は、子ども達が早速見つけてワイワイやっていました。触ってみる子、匂いをかぐ子、眺めてみる子…それぞれ思い思いに接していましたが、みんなとっても嬉しそうでした。園長はぼんやりと、「本物に触れるって、これなんだろうなぁ」と、ほっこりしました。
 自然の物を、そのまま生活で使うのは、なかなか大変なことです。いろんな手間を経て、私達の身の回りにやって来ます。「最終ユーザー」が「なるべく手間を取られない」のが「便利」ということなのでしょうけれど、その陰で「本物に触れる」機会が減っているのは、寂しいことです。

カテイが見えますか

11月 7th, 2017 | Posted by Sato in 保育論 | 日々の姿 - (カテイが見えますか はコメントを受け付けていません。)
 いま、幼稚園では来週の「お買い物ごっこ」に向けた活動が盛んです。その中で、保護者参観日がありました。子ども達、親御さんがお越しになると多少なりともバイアスがかかるものです。家で会うときはそんなことないでしょうに、場所が違うと距離感も変わるのですね。面白いものです。
 さて、写真は年長組での姿。今年は徹底的に「コミュニケーションとして・プロセスとして」見ていこうと考えていますので、子ども達のごく近くで、相談している様子や分担して作ってゆく様子などがよく見えたのではないかと思います。
 「それぞれの意見を最大限活かす」…言うは易く行うは難しの代表ですが…を、「トコトン行ってみましょう」で、「一クラスで何個もの店舗ができる」というケースもあるようです。しかし、そうして「一人一人が看板を背負う」というのも、今年の形だからできること。「自分達の力でやり遂げる」がテーマなのですから。
 ですから、「成果物」として「店頭に並んだもの」だけを見てしまうと、或いは「??」になるかも知れません。特に昨年までの「おかいものごっこ」をご存じの方は。ゴメンナサイ。
 けれど、まさに「参観でしか見られない、子ども達のリアルなやり取り・責任感・協調性」は、捉えて頂けたのではないかと思います。
 「大人は、過程を褒めることができる」と言います。逆上がりなどは典型的ですね。おおよそ、「出来上がった物」を褒めるより、「作る過程」を褒めた方が、ネタが多くなりそうで、面白そうじゃありませんか?